少し大胆な仮説を立ててみたい。「スパムメールがまん延すると,Microsoftのビジネスモデルが崩れていく」―。筆者の会社のある人物が言い出したことなのだが,あながち否定できない本質を見抜いているのではと考え,本コラムで取り上げることにした。
それぞれの道を選んだかに見えたYahoo!とMS,買収劇に新章の予感
米国時間2008年5月3日,米Microsoftによる米Yahoo!の買収劇は,一応の決着を見た。今回の買収劇に関する海外メディアの記事の量は膨大だった。それら記事の中からいくつか興味深いものを取り上げながら今回の買収劇と今後の行方について考えてみたい。
競売に敗れたGoogle,今度は地デジ空き領域で提言—その真意は?
テレビ放送に割り当てられる周波数帯域の利用方法について,米Googleがまた新たな提言を行った。2008年3月24日,GoogleがFCC(米連邦通信委員会)に対し,いわゆる「ホワイトスペース」と呼ばれる周波数帯域の開 […]
オープン化に向けて急変する米携帯市場,カギを握るGoogleとVerizonの戦略
前回の本コラムで,米Googleのオープンな携帯電話プラットフォーム「Android」についてレポートしたのだが,その後,米国のモバイル市場の展開がおもしろくなってきた。今回は一連の動向を整理しながら考えてみたい。今,米国の通信業界で何が起こっているのか?
Android発表に周波数競売参加,Googleはモバイルで何を目指す?
Googleが携帯電話市場への進出を急速に進めている。この11月5日,携帯電話に載せるソフトウエアのプラットフォーム「Android」を開発すると発表。そして今,海外メディアがしきりに報じているのがGoogleによる無線周波数競売の参加である。今回は同社のモバイル市場への取り組みについてレポートする。
Google以来の大型IPO,今,仮想化のVMwareが熱い
この8月14日,かねてから話題になっていた米VMwareのIPO(新規株式公開)が実施された(関連記事)。初日の終値は51ドル。前日に発表された公開価格29ドルを大きく上回り,ハイテク関連企業としては2004年のGoo […]
新生Yahoo!よ,どこへ行く!!
米Yahoo!が今,急ピッチで経営改革を進めている。6月18日,Yahoo!は共同設立者のJerry Yang氏が同社のCEOに就任すると発表した。
一人負けの米Yahoo!,新施策にかける意気込みと現実とのギャップ
米Yahoo!が決算を発表した4月17日,同社株は急落した。同日のYahoo!株価は,場中前日比0.48ドル(1.5%)増と上昇したが,引け後の時間外取引で下がり続けた。成長鈍化を嫌気し,市場は大きく反応した。翌日以降,米eBay,米Google,米Amazon.comも決算を発表し,主要ネット企業がいずれも大幅な増収増益を報告した中で,Yahoo!の不振ぶりが浮き彫りになった。
「Apple,Web 2.0,YouTube,Vista,M&A……」,IT業界の2006年を振り返る
2006年はIT業界にとって,とても一言では言い表せない年だったように思える。本コラムの今年最後の記事となる本稿では,2006年のIT業界の動きをまとめた米メディアの記事などを読み解きながら,この1年を振り返ってみたい。
YouTube買収が浮き彫りにした「Googleのスプロール現象」
YouTubeを巡って業界を大きく揺るがす出来事が起きた。米Googleによる買収である。そこで本稿では,この買収劇を解説するとともに,買収で浮き彫りになったGoogleの抱える問題点を考えてみたい。