前回の本コラムで,米Googleのオープンな携帯電話プラットフォーム「Android」についてレポートしたのだが,その後,米国のモバイル市場の展開がおもしろくなってきた。今回は一連の動向を整理しながら考えてみたい。今,米国の通信業界で何が起こっているのか?
Android発表に周波数競売参加,Googleはモバイルで何を目指す?
Googleが携帯電話市場への進出を急速に進めている。この11月5日,携帯電話に載せるソフトウエアのプラットフォーム「Android」を開発すると発表。そして今,海外メディアがしきりに報じているのがGoogleによる無線周波数競売の参加である。今回は同社のモバイル市場への取り組みについてレポートする。
Google以来の大型IPO,今,仮想化のVMwareが熱い
この8月14日,かねてから話題になっていた米VMwareのIPO(新規株式公開)が実施された(関連記事)。初日の終値は51ドル。前日に発表された公開価格29ドルを大きく上回り,ハイテク関連企業としては2004年のGoo […]
新生Yahoo!よ,どこへ行く!!
米Yahoo!が今,急ピッチで経営改革を進めている。6月18日,Yahoo!は共同設立者のJerry Yang氏が同社のCEOに就任すると発表した。
一人負けの米Yahoo!,新施策にかける意気込みと現実とのギャップ
米Yahoo!が決算を発表した4月17日,同社株は急落した。同日のYahoo!株価は,場中前日比0.48ドル(1.5%)増と上昇したが,引け後の時間外取引で下がり続けた。成長鈍化を嫌気し,市場は大きく反応した。翌日以降,米eBay,米Google,米Amazon.comも決算を発表し,主要ネット企業がいずれも大幅な増収増益を報告した中で,Yahoo!の不振ぶりが浮き彫りになった。
「Apple,Web 2.0,YouTube,Vista,M&A……」,IT業界の2006年を振り返る
2006年はIT業界にとって,とても一言では言い表せない年だったように思える。本コラムの今年最後の記事となる本稿では,2006年のIT業界の動きをまとめた米メディアの記事などを読み解きながら,この1年を振り返ってみたい。
YouTube買収が浮き彫りにした「Googleのスプロール現象」
YouTubeを巡って業界を大きく揺るがす出来事が起きた。米Googleによる買収である。そこで本稿では,この買収劇を解説するとともに,買収で浮き彫りになったGoogleの抱える問題点を考えてみたい。
Googleに相次ぐ失態,「成長鈍化」発言の真意は?
「一体どうしてしまったのか?」—と思わず嘆きたくなるような失態が米Googleに相次いでいる。 同社は3月2日に開催したアナリスト説明会「Annual Google Analyst Day」の後,そこで使 […]
検索に続くもう1つの「GYM戦争」,火花散るWebメール市場
米Google,米Yahoo!,米Microsoftが相次いでWebメール機能を大幅に強化した。3社は検索市場でも鎬を削るライバル関係。Google,Yahoo!,Microsoftの頭文字を並べて「GYM」とも呼ばれる。そのGYMが検索に続くもう1つの市場として,今,Webメールに注力している。
活気づくブログ検索市場,米Googleの新サービス「Blog Search」を検証
米Googleが米国時間9月14日,ブログ検索サービス「Blog Search」を始めた。しかしこの分野では米Technoratiなどの新興企業が先にサービスを展開しており,その技術にも定評がある。はたしてGoogle社は新市場にどう挑むのか。またGoogle社の参入で業界に変化がもたらされるのか。