Linuxを巡って,今,大きな議論が巻き起こっている。発端は,MicrosoftとNovellの提携である。この提携にはライセンスや特許訴訟にからむ重大な問題が潜んでいるとの懸念が多く聞かれる。今回は両社が結んだ契約の内容をみながら,指摘されている問題点について考えてみたい。
再び登場した米マイクロソフトの“内部文書”
先週の本コラムで,「独禁法裁判を切り抜けた米マイクロソフトに忍び寄るLinux勢力」という記事を掲載した。実は偶然だったのだが,この記事の掲載日であった11月8日(日本時間),「Microsoft社の対オープン・ソース戦略に関する内部文書がリークされた」というニュースが世界を駆けめぐった。
米マイクロソフトとオープン・ソース陣営の争い再燃
「米Microsoftとオープン・ソース陣営の間で争いが再び勃発した」というニュースが5月初旬に伝えられた。ことの発端は同社が公開した,ファイル共有プロトコル「CIFS(Common Internet File Sha […]