4年半に及んだ米政府と米Microsoftの反トラスト法(米独禁法)訴訟が終焉を迎えそうだ。ワシントン連邦地裁のColleen Kollar-Kotelly判事は先週金曜日,司法省と同社が昨年11月に合意に達した際に作成した和解案を大筋で認めたのだ。Microsoft社と司法省の間では早ければ8日にも正式和解が成立する見込みだ。 そうした中,米New York Timesのオンライン版が「Microsoft社に立ちはだかる新たなハードル」と題する記事を掲載した
IT業界の期待ははかない夢に。年内の需要回復は実現せず
先々週から今週にかけて,大手IT関連企業の決算発表が相次いだ。2002年第3四半期の業績報告である。実は今年始め,これら大手の幹部やアナリストのあいだでは「業界の景気は今年後半に緩やかに回復する」という見方が多く,「US NEWS FLASH」でもそうした観測を伝えてきた。しかし1年の4分の3が過ぎた今,これら大手IT企業の業績を見ると,それが当初の予測通りに進んでいないことがよく分かる。
「Webの標準技術に特許料を認めるか?」!)!)W3Cを舞台に激論続く
「標準仕様となった技術を使うのに特許料を払わなくていけないのか?」――HTMLなどのWeb関連の業界標準を定めるW3C(World Wide Web Consortium)が,特許料をめぐる論議で揺れている。ちょうどこ […]
注目集める企業情報ポータル
“EIP”という用語をご存じだろうか? EIP(Enterprise Information Portal)とは一言でいえば,「社員向けのマイ・ポータル」のことである。ひところは「BtoE(企業-従業員間)ポータル」と呼ばれていたこともあったが,今ではこのEIPの方が一般的になっている。EIPは日本では「企業情報ポータル」と直訳されているが,これを縮めて「企業ポータル」と呼ぶことも多い。
米マイクロソフトとオープン・ソース陣営の争い再燃
「米Microsoftとオープン・ソース陣営の間で争いが再び勃発した」というニュースが5月初旬に伝えられた。ことの発端は同社が公開した,ファイル共有プロトコル「CIFS(Common Internet File Sha […]
景気は回復に向かっているのか?—欧米IT企業のQ1決算を検証
この数週間にかけて欧米IT企業各社の今年最初の四半期決算が一斉に発表された。昨年は景気低迷による需要減速に泣き,そこから脱すべく,今年後半の景気回復に向けた目標を設定してきたIT企業だが,各社がこの3カ月間行ってきた施 […]
銀盤上のドラマを裏で支えるソルトレーク冬季五輪のIT企業
ソルトレークシティー冬季五輪が始まり,連日選手の活躍ぶりをみるのが楽しみだ。ところが日本とソルトレークシティーとの時差は16時間。リアルタイムでテレビ観戦というわけにはなかなかいかない。例えば男子スケート500メートル […]
この不景気に何をする? 大手コンピュータ6社経営トップの施策とは
早いもので2002年ももう1カ月が過ぎた。欧米IT企業各社の昨年10~12月期決算もこの1カ月のあいだに一通り発表され,各社の昨年の業績結果が出そろったところである。このなかには,増益となった企業もあれば大幅な減益となった企業もある。米Microsoftは過去最高の売上を記録し,一人気を吐いている。
広がりをみせる無線LANの世界。PCから家電,テレマティックスの分野へも
私ごとで恐縮だが,年明け早々にオークション・サイトで無線LANのアクセス・ポイントを購入した。製品は今週にも到着する予定である。私の事務所では1年前から無線LANを導入しており,私のノート・パソコンにも無線LANカードが装着してある。今度はこれを使って自宅でも「どこでもインターネット」の恩恵にあずかりたいと考えている。今回はこの無線LANの米国におけるこれまでの発達と,パソコン以外への拡大,IEEE802.11aや11gといった新技術の立ち上がりをUSニュースから見てみよう。
2002年のIT市場は緩やかに回復へ,中国のWTO加盟やセキュリティ製品/サービスがけん引
筆者は米国のニュースを毎朝ウォッチして,US NEWS FLASHを執筆している。その中で一つのニュースを見ているだけでは意味が分からないこともある。過去のニュースも含めて,複数のニュースを結びつけることによって,はじめて浮かび上がってくることがあるのだ。この新コーナー「US NEWSの裏を読む」では,複数の米国発ニュースから見えてくる事柄を毎週,記していく。第1回はまず2001年を振り返りつつ,2002年を展望してみよう。