早いもので2007年ももう終わり。この時期になると,毎年,海外メディアが早々と1年の重大ニュースをまとめるが,本コラムでもざっとこの1年のIT業界を振り返ってみたい。今年,業界全体に大きな影響を及ぼした米Appleと米Googleの動きを通して,2007年とはどんな年だったかを考えてみる。
Android発表に周波数競売参加,Googleはモバイルで何を目指す?
Googleが携帯電話市場への進出を急速に進めている。この11月5日,携帯電話に載せるソフトウエアのプラットフォーム「Android」を開発すると発表。そして今,海外メディアがしきりに報じているのがGoogleによる無線周波数競売の参加である。今回は同社のモバイル市場への取り組みについてレポートする。
「iPod」を全面刷新したAppleの巧みな製品戦略を検証
米国時間9月5日,多くの期待に応えるべくApple CEOのSteve Jobs氏が特別イベントで発表したのが「iPod touch」だった。さらに驚くことにAppleは同日,iPod製品群すべての新モデルを発表した。かつてないシリーズ全体の一斉刷新である。何がAppleをそうさせたのだろうか。今回は発表された各製品を比較しながら同社の製品戦略について考えてみる。
まだまだ続くiPhone騒動,「nano」や「3G」も?
米国で「iPhone」が発売になってからそろそろ3週間。Webの世界では今なお興奮冷めやらぬ状況である。ニュース,ブログ,企業プレスリリースなど,連日登場するiPhone関連の話題はさまざま。発売当日の行列報道に始まり,iPhoneを分解してしまったという人の話,UIについて細かく語るブログなど,日々新しい情報がアップされている。
iPhoneの衝撃,Appleのモバイル市場参入が各業界を揺らす
そのうわさは本当だった。昨年末からアナリストやMacファンの間でささやかれていた米Appleの携帯電話は米国時間1月9日,Steve Jobs CEOのMacworld基調講演で明らかにされた(関連記事)。製品名もうわ […]