年明け早々,米国ではCESをはじめとする大きな展示会が相次いで開催され,家電メーカー,IT企業といった業界の垣根を越えた製品や技術,サービスが数多く紹介された。ちょうど1年前の今ごろ,本コラムに「MS vs ソニー,デジタル・メディアを巡り新たな戦い始まる」という記事を掲載した。あれから1年がたった今,デジタル・メディアの市場,とりわけデジタル音楽の市場は当時の予想をはるかに超えて様変わりした。その最大の要因は,Apple社が昨年始めた音楽ダウンロード販売サービスである。
さっそく試してみた,Appleの音楽配信サービス
米Apple Computerが4月28日に米国で始めた,デジタル音楽のダウンロード販売サービス「iTunes Music Store」がなかなか好評のようだ。Apple社は今週になって「サービス開始から最初の1週間で100万曲以上を売った」と発表,また同サービスのクライアント・ソフトである「iTunes 4」のダウンロード件数もすでに100万件を超えているという。 そこで,筆者もさっそくiTunes 4をダウンロードしてみた。