日本では,PtoPファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され波紋が広がっている。「開発者が悪いのか」「ユーザーが悪いのか」という議論,「技術開発だけをもってして犯罪となるのか」という不安など,さまざまである。一方,米国ではPtoP技術は違法コピー以外のビジネスに近い領域でも積極的に使われているように思える。例えば,「Mozilla 1.7 RC 2」をダウンロードする際には,「BitTorrent」というPtoPネットワークを使えるようになっている。どうやら米国と日本ではだいぶ状況が違うようである。
PtoPが問いかけるデジタル音楽の未来
今月9日に,PtoP型のファイル交換サービス「ファイルローグ」を運営する日本エム・エム・オーに対してサービスを停止する仮処分命令を東京地方裁判所が出した。この仮処分で思い出したのが元祖PtoP型ファイル交換サービス,Napsterである。一時は5000万人のユーザーを抱えていたNapster社は今どうしているのだろう?