Skype共同設立者のNiklas Zennstrom氏とJanus Friis氏による新プロジェクトの詳細が明らかになってきた。それは,映像コンテンツのネット配信サービスで,この1月16日に正式名を「Joost」と発表し,これまでの経緯などを明らかにした。今回は同社サイトに掲載された新情報や,海外メディアのインタビュー記事などを拾いながらこのJoostについてレポートする。
米国で認知されだしたPtoP,だが課題も山積
日本では,PtoPファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され波紋が広がっている。「開発者が悪いのか」「ユーザーが悪いのか」という議論,「技術開発だけをもってして犯罪となるのか」という不安など,さまざまである。一方,米国ではPtoP技術は違法コピー以外のビジネスに近い領域でも積極的に使われているように思える。例えば,「Mozilla 1.7 RC 2」をダウンロードする際には,「BitTorrent」というPtoPネットワークを使えるようになっている。どうやら米国と日本ではだいぶ状況が違うようである。
スパイウエアを巡って揺れる米国
いつの間にかハード・ディスクの中に入り込み,ユーザーのキーボード動作や,閲覧したWebページの履歴を記録するなどし,それを外部に送信する。そんなソフトウエアが今,米国で物議を醸している。これらは「スパイウエア」または「 […]
PtoPが問いかけるデジタル音楽の未来
今月9日に,PtoP型のファイル交換サービス「ファイルローグ」を運営する日本エム・エム・オーに対してサービスを停止する仮処分命令を東京地方裁判所が出した。この仮処分で思い出したのが元祖PtoP型ファイル交換サービス,Napsterである。一時は5000万人のユーザーを抱えていたNapster社は今どうしているのだろう?
2002年のIT市場は緩やかに回復へ,中国のWTO加盟やセキュリティ製品/サービスがけん引
筆者は米国のニュースを毎朝ウォッチして,US NEWS FLASHを執筆している。その中で一つのニュースを見ているだけでは意味が分からないこともある。過去のニュースも含めて,複数のニュースを結びつけることによって,はじめて浮かび上がってくることがあるのだ。この新コーナー「US NEWSの裏を読む」では,複数の米国発ニュースから見えてくる事柄を毎週,記していく。第1回はまず2001年を振り返りつつ,2002年を展望してみよう。