米国時間2008年1月16日,米Sun MicrosystemsはスウェーデンのMySQLを10億ドルで買収すると発表した。オープンソースの雄であるMySQLがSunというIT大手に買収されたことは,少なからず業界に衝撃を与えた。では,Sunの狙いはどこにあるのか,それを読み解いてみよう。
MySQL vs Oracle,買収合戦の行方
ここのところオープンソース企業を巡る話題が絶えない。とりわけスウェーデンMySQL ABに関する話題が多い。同社は2月1日,同社100%出資の日本法人「MySQL株式会社」を設立したと正式発表(関連記事)。13日には, […]
米Red Hatのデスクトップ戦略とは――狙いはやはり企業市場
日本では大型連休中の5月4日,米Red Hatが「クライアント戦略」を発表した。その第1弾となるのがデスクトップ用Linuxディストリビューション「Red Hat Desktop」という。Red Hat社の動向に注意を払っている方なら,この報道を見て「おや?」と思われたことだろう。
米Red Hatが戦略転換,「Fedora Core」が意味するもの
先ごろ米Red Hatが新たなLinuxディストリビューションを発表した。その名は「Fedora Core 1」。Red Hat社は同時に,同社が今後カーネル2.6ベースのディストリビューション「Fedora Core 2」の開発に取り組んでいくことも明らかにした。この「Fedora」(フェドラ)という名称は,コミュニティ・プロジェクト「Fedora Linux」からとったものだ。Red Hat社は,自社のオープンソース開発プロジェクトとこのコミュニティを統合させ,新たに「Fedora Project」を立ち上げた。今回のディストリビューションはこの新設プロジェクトによってリリースされた。
「LinuxはUNIXの海賊版」と主張するSCOの3つの弱点
米The SCO Groupの「Linux知的財産権侵害問題」が業界で波紋を広げている。同社は今年3月,同社のUNIXソース・コードがLinuxカーネルに不当にコピーされたとして米IBMを訴えた。「LinuxはUNIXの海賊版」などとし,Linuxを商用利用している企業ユーザー,約1500社に対し警告文を送りつけた。そして7月,こうした企業に対し知的財産のライセンス料を請求していく意向を正式表明,8月5日にライセンス料を発表し,料金徴収を始めた。
「統一Linux」が目指すもの
ラスベガスで先週開催されたCOMDEX Fall 2002で,Linux業界にとって大きな発表があった。「UnitedLinux」の初版がついに完成したのだ。 UnitedLinuxとは,企業向けLinuxディストリ […]
独禁法裁判を切り抜けた米マイクロソフトに忍び寄るLinux勢力
4年半に及んだ米政府と米Microsoftの反トラスト法(米独禁法)訴訟が終焉を迎えそうだ。ワシントン連邦地裁のColleen Kollar-Kotelly判事は先週金曜日,司法省と同社が昨年11月に合意に達した際に作成した和解案を大筋で認めたのだ。Microsoft社と司法省の間では早ければ8日にも正式和解が成立する見込みだ。 そうした中,米New York Timesのオンライン版が「Microsoft社に立ちはだかる新たなハードル」と題する記事を掲載した