データやアプリケーションは個々の端末のディスク内ではなく,遠く向こうの雲の上から降りてくる――。そんなコンピューティング環境の世界を表した言葉が,“クラウド・コンピューティング”。Googleをはじめ, Yahoo!, […]
それぞれの道を選んだかに見えたYahoo!とMS,買収劇に新章の予感
米国時間2008年5月3日,米Microsoftによる米Yahoo!の買収劇は,一応の決着を見た。今回の買収劇に関する海外メディアの記事の量は膨大だった。それら記事の中からいくつか興味深いものを取り上げながら今回の買収劇と今後の行方について考えてみたい。
Yahoo!は買収されてしまうのか? Microsoftと株主の圧力に苦悩するYang氏
米Microsoftからの突然の買収提案から1週間超を費やし,米Yahoo!がようやく出した結論は“別の道”を探るというものだった。そんな中でも海外メディアはしきりにニュースを伝えている。そこからは,今後考えられる興味深いシナリオがいくつか見えてくる。今回は現時点で注目されている3つのシナリオについて考えてみる。
新生Yahoo!よ,どこへ行く!!
米Yahoo!が今,急ピッチで経営改革を進めている。6月18日,Yahoo!は共同設立者のJerry Yang氏が同社のCEOに就任すると発表した。
一人負けの米Yahoo!,新施策にかける意気込みと現実とのギャップ
米Yahoo!が決算を発表した4月17日,同社株は急落した。同日のYahoo!株価は,場中前日比0.48ドル(1.5%)増と上昇したが,引け後の時間外取引で下がり続けた。成長鈍化を嫌気し,市場は大きく反応した。翌日以降,米eBay,米Google,米Amazon.comも決算を発表し,主要ネット企業がいずれも大幅な増収増益を報告した中で,Yahoo!の不振ぶりが浮き彫りになった。
検索に続くもう1つの「GYM戦争」,火花散るWebメール市場
米Google,米Yahoo!,米Microsoftが相次いでWebメール機能を大幅に強化した。3社は検索市場でも鎬を削るライバル関係。Google,Yahoo!,Microsoftの頭文字を並べて「GYM」とも呼ばれる。そのGYMが検索に続くもう1つの市場として,今,Webメールに注力している。
米Yahoo!のKonfabulator買収で始まる「デスクトップの場所取り合戦」の予感
先日,米Yahoo!がWidgets実行用のランタイム・エンジン「Konfabulator」を買収したと報じられた。このニュースに注目している業界関係者は少なくない。「(今回の買収は)短期間でYahoo!社の期待に十分応えることになる,みごとな施策」(米SearchEngineWatch.comのChris Sherman氏)。「Konfabulatorの買収でYahoo!社はWebブラウザの枠を超える」(米Washington Postの記事)といった具合だ。KonfabulatorはYahoo!社とってどんな意味をもたらすのだろうか。
見事なV字回復,米Yahoo!はなぜ復活したのか
このところ米Yahoo!の業績が好調だ。4月20日に発表した05年第1四半期の決算では,売上高が11億7400万ドルで前年同期から1.5倍,純利益は2億500万ドルで同2倍に伸びた。これで同社は2年間連続して売上高の記 […]
日本とは逆?米国で既存メディアによるインターネット企業の買収が相次ぐ
日本では,ライブドアによるニッポン放送株取得やフジサンケイグループとの問題が世間を賑わしているが,米国ではここ最近,ちょうどこれと逆のことが起こっている。既存メディアによるインターネット企業の買収,あるいは株式取得による資本/業務提携だ。
10周年を迎えた米Yahoo!が次の10年に目指すもの
米Yahoo!が米国時間3月1日に検索サービス「Yahoo! Search」のAPIを公開した。この取り組みは単なるAPIの公開にとどまらないとYahoo!社は説明している。それはどういうことなのだろう?実際にこのAPIを利用してみるとともに,各種資料や米メディア,関係者のブログなども参照ながら考えてみる。