米国時間の7月14日,米Yahoo!による米Overture Servicesの買収が決まった(関連記事)。買収されるOverture社とは,本コラムでも紹介したことがある検索広告の大手企業。記事では,Yahoo!社もこのOverture社も同じように,検索技術/サービスの最大手である米Googleの勢力に脅威を抱いており,いずれもその対抗策に乗り出している,と述べた。その2社が今回合併することになり,今後Google社への対抗を強めていくというわけだ。
しかし,この買収,単にYahoo!社とOverture社が1つになってGoogle社に挑むというだけには留まらない話でもある。そこには,オンライン・サービスMSNを運営する米MicrosoftとAOL(America Online)を運営する米AOL Time Warnerの存在がある。いずれもYahoo!社のライバルであり,Overture社とは取引実績がある。とりわけMicrosoft社とOverture社は現在も取引を継続しており,今月にその契約期間を延長したばかり(関連記事)。今後Overture社はYahoo!社の子会社となるが,それによってMicrosoft社がYahoo!社に敵対的姿勢を示すのではないかと言われている。
ここには,インターネット検索の技術/サービス/広告分野で圧倒的なシェアを持つGoogle社,それに対抗できうる力をつけはじめたYahoo!社,そうした2強体制を放置しておくはずがないMicrosoft社という構図が見える。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「米Yahoo!の米Overture買収で得するのは米Google?」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。