6月に入って,米国の企業向けソフトウエア業界に異変が起こっている。米PeopleSoftと米J.D. Edwardsとの買収合意に端を発する,PeopleSoft社と米Oracleの買収攻防戦である。
この騒動,当初は単に,Oracle社の会長であるLarry Ellison氏が,PeopleSoft社の社長兼CEO,Craig Conway氏を傷つけることだけが目的と言われていたので,早期に決着するものと思っていた。しかし1カ月がたとうとしている今になってもその兆しは全く現れない。それどころか争いはますます激化し,今や,株主,州政府,ユーザー・グループをも巻き込んだ大騒動になっている。
これには何か特別な背景があるのだろうか,今後どのように展開していくのだろうか。これまでの経緯を振り返りながら,少し探ってみよう。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「振られた相手と憎きライバルが結婚?――米Oracleが引き起こした三つどもえの買収騒動」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。