年明け早々に開催されたMACWORLD EXPOで,米Apple Computerが新型の「PowerBook」を発表した。同社CEOのSteve Jobs氏が基調講演の中で,「ノート・パソコンでは業界最大のディスプレイ」(同氏)を持つPowerBookと,iBookよりもさらに小さいPowerBookを発表し,皆を驚かせた。
ところがこの基調講演の中でJobs氏はもう1つ意外なものを発表している。IEEE802.11g規格を採用した無線LAN製品「AirPort Extreme」(日本での製品名は「AirMac Extreme」)である。
これはノート・パソコンのサイズ変更よりもはるかに重大な出来事だと筆者は見ている。Apple社は,この新型PowerBookをはじめ,今後展開する同社製品でこの無線LAN規格をサポートする。つまり,現在普及している11MbpsのIEEE802.11bの後継で,次世代高速無線LAN規格とうたわれたIEEE802.11aを見限るのだ。このことは何を意味するのだろうか? 今回はこれらの無線LAN規格を巡る市場動向について考えてみたい。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「54M無線LANの主役は「g」に決まり」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。