日本がお盆休みだった先週一週間,米メディアを連日賑わしていた企業がある。米AOL Time Warnerである。会計処理問題,責任者の退任,経営幹部の人事異動と同社にまつわる話題は尽きない。今週に入ってからは,販売した商品を同じ条件で買い戻す「往復取引」(round-tripping transaction)の疑惑も浮上している。これら一連の報道は,折しも決算の正確性を証明する宣誓書の提出時期と重なった。
昨年1月に巨大合併を実現した同社だが,その後は巨額の損失を計上するなど“合併後遺症”に悩んでいた(関連記事)。今年は,経営改革,顧客満足度向上策など,さまざまな施策を講じ,それが功を奏したのか,第2四半期決算では黒字回復を報告していた(関連記事)。
ところが皮肉なことに,今,その会計処理を巡って疑惑が広がっている。今回はAOL Time Warner社に関するこうした一連の報道を拾いながら,同社の現状についてレポートしたいと思う。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「米AOL Time Warnerに不正会計疑惑が浮上」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。