先日,米Sun Microsystemsの共同設立者であるBill Joy氏が米SpikeSourceの取締役会に加わったというニュースがあった(関連記事)。Joy氏はSun社の元チーフ・サイエンティスト。SPARCの設計やSolaris,Javaの開発などで重要な役割を果たした人物。SpikeSource社はオープンソース・ソフトのサービス・ベンダーで,米Oracleで社長/COOを務めたRay Lane氏が2003年に共同設立した会社だ。SpikeSource社はほかにもビッグネームを揃えており,米メディアにも頻繁に登場している華やかな企業だ。
オープンソースのビジネスモデルについては,その将来を悲観する見方もあるが,米国では少し事情が違うようだ。大物が続々と参加しており,大手ベンチャー・キャピタルも積極的に投資を行っている。果たしてそんなに大きなビジネスチャンスがあるのだろうか。今回はそんな視点でレポートしてみる。SpikeSource社という企業に代表されるビジネスモデルにそのあたりの答えがあるのかもしれない。
ずらりと並ぶビッグネーム
まずSpikeSource社とはどんな組織なのか,簡単に見てみる。現在同社の会長を務めるのは共同設立者のRay Lane氏。同氏はベンチャー・キャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)でジェネラル・パートナー(GP)を務めている。そしてBill Joy氏も今年1月にKPCBにリミテッド・パートナー(LP)として加わった。KPCBは,SpikeSource社設立時から同社を支援しており,同社のインキュベーターという存在。KPCBに加わったBill Joy氏がSpikeSource社の取締役会に入ったのも自然の流れと言える。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「米国で注目あびるオープンソース・ベンチャー,大物が参加しVCも積極投資」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。