2010年の携帯電話市場は劇的に変化した。米Appleのスマートフォン「iPhone」の7~9月における世界販売台数は1410万台となり、四半期ベースで過去最高を記録、それまでの記録だった4~6月期よりも約70%多く、1年前に比べほぼ倍増した(図1)。
米Gartnerがまとめた同期間の世界携帯電話市場調査では、四半期ベースの販売台数がついに4億台を超えている。これは1年前に比べ35%増という数値。iPhoneやAndroid端末などタッチスクリーンを備える端末が躍進したことに加え、いわゆる「ホワイトボックス携帯」と呼ばれるノーブランド端末が新興国市場を中心に増えた。
世界の携帯電話市場で圧倒的なシェアを誇るのはフィンランドNokia。同社が多くを販売する「Symbian」端末は依然首位を維持している。ところがスマートフォン市場における同OSのシェアは1年前の44.6%から36.6%へと低下。ついに4割を割り込むまでに落ち込んだ。Nokiaは高機能端末の分野でiPhoneなどに、低価格端末ではホワイトボックス携帯に攻勢をかけられ、そのシェアが激減している。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「【特別編】激動の2010年 「携帯電話市場に異変 iPhoneとAndroidの躍進でNokiaとRIM大打撃」」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。